☆金魚が「エラ病」になってるかも?治療法
さて、我が家には現在、8匹の金魚が居るんですが、
そのうちの1匹、おそらく和金と丸物の金魚の間に生まれた、
卵から成長した金魚が居るんですが、↑
小さな水槽が狭くなってきたし、水が汚れやすくなってきたので、
大き目の水槽に移したんですが、
小さな水槽の時はもともとあまり動き回れるスペースが無かったのと、
だいぶ苔が生えてきていて、見えにくかったこともあり、
気づかなかったんですが、
大きな水槽に移してみると、元気が無いし、時々水面の
辺りまで浮いてきて、口をパクパクさせて、止まっている。
これはおかしいと色々観察してみると、エラが片方めくれ上がっている
様な感じで、中の赤い部分が見えている・・・
すみません、画像を撮影してなくて。
出典:https://ent.smt.docomo.ne.jp/article/70784
イメージとしては↑こんな感じでした。
そこで、調べてみると、清浄的におそらく「エラ病」
と言われる症状のようです。
「エラ病」とは、「カラムナリス菌」や「ダクチロギルス」などの寄生虫
に寄生されることで、起こる病気で、
症状としては、
◎水槽のすみや底、また水面に浮くような感じでじっとしている
これは、エラが悪くなっていることによって、酸素が上手く
取り入れられなくなり、出来るだけ酸素を消費せずに、
酸素を取り入れようとしている状態です。
◎エサをあまり食べない
そして、生き物はほとんどの場合、命に係わる体の不調を
抱えると、自然治癒力を病気の治療に使うために、
消化でパワーを使ってしまう、「食べる」ということをしなくなります。
エサをあまり食べないときは、何かの体の不調を訴えていると
考えてもいいと思います。
☆「エラ病」の治療法
我が家の金魚も、あまり動かない、水面に上がってプカプカ
している、ほとんど何も食べない、
そして、エラがちょっとめくれているということで、
これは「エラ病」と断定して、
基本、金魚の治療法の初歩として、「塩水浴」をやってみました。
金魚が元気のない場合は、大体まず塩水浴をやっておけばOKというくらい
万能の治療法なんですが、
塩水浴で効果が感じられなければ、他の薬剤で「薬浴」をするという感じですね。
塩水浴は0.5%の濃度の塩水に、数日間金魚を漬けるという方法
ですが、これが実際にやってみると結構ビックリする量の塩を
水に溶かすので、「これ本当に大丈夫?」という感じなんですが。
例えば10リットルの水であれば、50g
60リットル水槽でそのまま塩水浴をするのであれば、300g
の塩を溶かします。
☆塩水浴の効果とは?
さて、この金魚には万能の治療法ともいえる「塩水浴」ですが、
この治療法がなぜ効果があるのか?ということですが、
基本的に金魚の体液は、塩分濃度0.5~0.6%あたりで維持されています。
なので、普段水槽などで泳いでいるときは、淡水のために、
浸透圧の違いで、水分が体内に入ってきています。
そのために、普段は体内の塩分濃度を保つために、
エネルギーを使っている状態です。
まあこれは、金魚に限らず淡水魚全般に言えることでしょうけど。
そのために、塩水浴では、金魚の体内の塩分濃度と
水槽の塩分濃度を近づけることによって、体力の消耗を減らして、
治癒力の方にエネルギーを効率的に使えるようにします。
☆塩水浴の注意点
万能の治療法ともいえる「塩水浴」ですが、注意点としては、
1、塩分濃度に気を付ける
0.5~0.6%の濃度を越してしまうと、逆に金魚の体内から
水分が吸い出されることになってしまうので、
ナメクジに塩を掛けたときのように、しぼんでしまいます。
これでは、間違いなく一気に寿命を縮めることになるので、
0.5%以下にしておくほうが無難だと思います。
2、食塩、岩塩などは使わない
塩水浴には、出来るだけ、自然な製法で作られた、
「あら塩」を使用するのが無難だと思います。
普段食卓などで使っている「食塩」は生成されていたり、
何か他の成分を添加されている場合もあります。
また、健康に良いと言われる「岩塩」なども、色々な
ミネラルが含まれていて、人間には良いとされていますが、
このような岩塩を使って、一気に金魚が死んでしまった
という例もあるようなので、使用しない方が良いと思います。
3、塩は一気に溶かさない
また、いくら金魚に良い塩水浴と言っても、
淡水から一気に、0.5%の塩水に漬けるとか、
水槽に、一気に0.5%の塩をドーっと入れてしまうと、
金魚の体に負担を掛ける場合もあるので、
時間を空けて、徐々に塩を加えて溶かしていくという方が
良いと思います。
☆塩水浴の結果!
そして、長々と説明しましたが、我が家の「エラ病」に
なったと思われる金魚は、3日くらいで、元気になってきて、
5日目の今日は、元気に泳ぎ回って、3粒ほど挙げたエサも、
食べていました!
ということで、「あれ、何か様子がおかしい?」とか、
体の異変に気づいたときは、早めに、
0.5%の塩水浴をしてみましょう!
それでも元気にならない場合は、淡水魚用の薬を
ペットショップなどで店員さんに聞きながら選びましょう!
☆0.5%塩水浴 塩分量目安
10リットル 50g
12リットル 60g
14リットル 70g
16リットル 80g
18リットル 90g
20リットル 100g
30リットル 150g
40リットル 200g
50リットル 250g
60リットル 300g
ほとんどの水槽の場合、水槽のギリギリまで水を
入れていることはないと思いますので、この目安量よりも
少なく入れる方が無難だと思います。
例えば、60リットル水槽でも、実際は50リットル以下しか
水が入っていないという場合もあると思うので、安全のために、
250g以下の塩を投入する方が無難だと思います。